日々の暮らしの中にあるアートを見つけてゆきます

2011年6月24日金曜日

淡い色 〜 陰翳礼讃

わたしは日本文化の持つ淡い色合いにひかれる。
水墨画のような、霧のかかった山あいのような。

豪華絢爛に見える金屏風や漆器は、
かつてのほの暗い空間の中、ろうそくの灯りに揺らぐから美しく見えたのだろう。

白い蛍光灯の下では、漆器や蒔絵は美しく輝かない。

昔、照明の学校に通っていた時、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読み感銘を受けた。

写真の先生は「昔のテレビはもっと色合いが穏やかだったけれど
今は何でもくっきりはっきりド派手な色が人気なんだねえ。
写真でも、コントラストが強ければいいってもんでもないんだよ。
淡い色合いが生きる写真もあるからね。」とおっしゃる。

いろいろな美しさを表現できるひとに、
のんびり成長してゆきたいな。

2011年6月13日月曜日

横浜狂言堂 「昆布売」こぶうり

アートナビさんからチケットを頂き、初めて狂言を観てきました。

「第2日曜日は狂言の日!」をテーマに掲げ、
横浜能楽堂の普及公演として行われているもので、
狂言目2曲を2,000円で楽しむことが出来るんです。

今回の演目は、
「昆布売」と「舟渡聟」
こぶうり  ふなわたしむこ 
でした。

和泉流の狂言で、演目の前に、
狂言師の石田幸雄さんから、狂言についての簡単な説明がありました。

この前説のお蔭で、初心者でもとっても楽しめました。

もう、「昆布売」は、お腹を抱えて大声で笑ってしまい、
途中、主人から、たしなめられた程。
後で「寄席じゃないんだから…」と言われました。
だって、あまりに面白くて!

武士と商人(昆布売)の太刀をめぐる掛け合い。
武士が、嫌がる商人に自分の太刀を無理矢理持たせたことから、立場が逆転します。
それまでは、さんざん、刀の持ち方がなっていないと指導していた武士だけれど、
商人がとうとう、腹を立て、鞘から太刀を抜いたから、さあ、大変。

武士に向って、昆布を売れ、ちゃんと口上を述べて売れ、と迫ります。
武士は「昆布こぶ召せ、昆布こぶ召せ、お昆布こぶ召せ」と歌わされ、
やれ次はこのように謡い踊りながら、やれ次は浄瑠璃風で
何度も節と踊りを替え、昆布売りをさせられる姿は滑稽そのもの。

昆布売りが太刀を突きつける度に、
「あ〜〜ぶない」と、まるでチャーリー浜さんの「いずこへ〜〜」のトーン
言ってよろける仕草から、昆布売りの踊りをさせられる の繰り返しが
もう、抱腹絶倒なのです。

士農工商といって、威張りくさっていたって、太刀がなければ…というところや
昆布売りには、昆布売りのプライドと人々に買って頂く為の口上や作法があるのであり
それが、まんまと逆転した様子が、まさに滑稽でありました。

ああ、日本の伝統芸能がこんなに面白いものだとは知りませんでした。
映画やミュージカルも好きだけれど、狂言もなかなかお勧めです!

今度は子ども達を連れて、行こうと思います。
素敵なきっかけを下さった、アートナビさん
どうもありがとうございました! 

アートナビは 、公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団が運営される
ホームページで、横浜の様々なアートを一挙に検索出来る
とても便利なサイトです。
音楽、展覧会、演劇、ダンスなどジャンルごとに検索したり、
日付や、キーワードでも検索が可能です。
横浜には、横浜美術館、能楽堂、にぎわい座、映画祭などのイベントの他、
素敵な歴史歴建造物もたくさんありますから、
本当にアートに満ちあふれた街だと思っています。
皆さんも、ぜひ、アートナビで興味のある催しを調べてから、
横浜でアートやお散歩を楽しみませんか?  
   

2011年6月8日水曜日

紫陽花の咲く頃 in hydrangea season












紫陽花の咲くころ、

去年の私は、何を想って過ごしていたかな。

今年の私は、何を想って撮っているかな。

花は咲く、色とりどりに。
どのように見えるかは、人の心しだい。

2011年6月3日金曜日

海のいきもの Part 1 【八景島シーパラダイス】





海月を透過する光が印象的で、いつまでも見つめていたい気持ちになりました。


 ホンモノはどっちかな? あれ、ボク? それとも、ボク? 

 デイヴィ・ジョーンズじゃないよ。


アンモナイトみたいだね。  


海の中だから、揺れているイメージで! と言いたいところですが、
  ピンボケなのは、ただいまマニュアル撮影練習中のためです…(苦笑)

 

2011年6月2日木曜日

母であること、表現者であること Being a mother and an artist of my own life

世の中には、いろいろな仕事がある。

どの仕事にも意味があり、どの仕事も尊いと思う。

私は、今は、母であることを選んで暮らしている。
それは、自分が心から望んだことだから。

自分の子でも、人の子でも、
人を育てることは、たやすいことではない。
いや、人だけでなく、
芸術、作品、事業など、何かを生んだり、育くんだりすることは、
みなそれなりに鍛錬と積み重ねを要することでもあるとおもう。
でもそれだからこそ、得られる、
驚き、発見、よろこび、感激、もあまりあるのだと実感している。

私は、私らしく、
自分の人生を生きる表現者でありたいと思う。

すべてのひとが、その点でいけば、
自分自身の人生の主人公であるし、表現者であるといえるのではないかな。

そして、母であること、
自分の人生を生きることは、決して
矛盾しないことだと信じている。

わたしは、わたし。
その上で、妻であり、母である。
どれも私の望んだこと。

そして、娘であり、孫であり、姪や、伯母であるし。
だれかの友人でもあるんだな。

それから、それから、
日本人であり、地球人であり、大きな宇宙のちっぽけな一員なんだな。

私は、わたしとして、
自分の目や、心や、いろいろな感覚で感じたことを
表現してゆきたいのだとおもう。

そうすることで、
自分も、家族も、親戚も、友人も、
今までお世話になった方々も、これから出逢うひとびとも
みんな、みんなハッピーになれたらいいなあ、っておもうの。

ちょっと大げさかもしれないね。

でも、そんなふうにして、
ひとりひとり、心地よいとおもう、それぞれのやり方で
社会や世界が幸せになっていったら、いいなあ、っておもうんだ。

苦しみや哀しみは、永遠には続かないよね。
よろこびや、うれしさ、たのしいこと、わくわくすること
なら、まいにち続いてゆくかなあ、って。

そーんなことを考えた
6月2日の雨の朝でした。

2011年6月1日水曜日

被災地からのメッセージ 〜丸井で被災地への衣料を受付〜

前回に引き続き、丸井で被災地の衣料を受け付けていたので
行ってきました。

今回は、被災地からのありがとうメッセージが掲載されていました



ひとり10点、好きなものを選べるシステムで届けられたようです。



前回と同様に、今回も被災地の方々へ、葉っぱにメッセージを託しました。
  これが、ポスターになって衣料と一緒に被災地に届けられるんですね。






次回の、丸井で被災地への衣料下取りチャリティは7月開催予定です。
皆さんも、よろしくおねがいします。そして、もらった金券を使って、
好きなものを買って、自分にご褒美&復興への経済効果も狙いましょ!

自己紹介

自分の写真
Yokohama, Japan
まいにちの普通の暮らしの中に アートがいっぱいあるとおもう。 子どもの描く絵だったり、 空や樹々、花がきれいだったり。 ありがとうの言葉と心を大切に、 日常を大切にして楽しんでゆきたいな。 まいにちの暮らしの中でみんなが笑顔になるといいな。 I think our daliy life is full of Art. Hope everyone will be smiling and happy everyday! My favorite words are " Thank you ".