日々の暮らしの中にあるアートを見つけてゆきます

2011年6月24日金曜日

淡い色 〜 陰翳礼讃

わたしは日本文化の持つ淡い色合いにひかれる。
水墨画のような、霧のかかった山あいのような。

豪華絢爛に見える金屏風や漆器は、
かつてのほの暗い空間の中、ろうそくの灯りに揺らぐから美しく見えたのだろう。

白い蛍光灯の下では、漆器や蒔絵は美しく輝かない。

昔、照明の学校に通っていた時、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読み感銘を受けた。

写真の先生は「昔のテレビはもっと色合いが穏やかだったけれど
今は何でもくっきりはっきりド派手な色が人気なんだねえ。
写真でも、コントラストが強ければいいってもんでもないんだよ。
淡い色合いが生きる写真もあるからね。」とおっしゃる。

いろいろな美しさを表現できるひとに、
のんびり成長してゆきたいな。

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自己紹介

自分の写真
Yokohama, Japan
まいにちの普通の暮らしの中に アートがいっぱいあるとおもう。 子どもの描く絵だったり、 空や樹々、花がきれいだったり。 ありがとうの言葉と心を大切に、 日常を大切にして楽しんでゆきたいな。 まいにちの暮らしの中でみんなが笑顔になるといいな。 I think our daliy life is full of Art. Hope everyone will be smiling and happy everyday! My favorite words are " Thank you ".