日々の暮らしの中にあるアートを見つけてゆきます

2011年9月15日木曜日

一期一会 〜 イチゴいちえん、ん ?

元々は茶の湯から生まれた、一期一会の言葉。

遠州茶道家元の小堀宗実先生(男性)が書かれた
「茶の湯の宇宙」という本がとてもよく、感銘を受けました。

表に立ち、茶会の席で客をもてなす主(あるじ)だけでなく、
裏に控えて客の前には一切出ないが、水屋にいて襖ひとつ隔てて
主の動作に心を揃えている水屋係の重要性。
舞台裏の水屋を任される人と主の心が一つにならなければ
よい茶事を催すことは出来ないそう。

「裏で控えている人には、その人なりの心構えが必要。
人生、必ず表舞台ばかりでなく、控えに廻ることもある。
そんな時は裏方に徹して、舞台に立つ人を最高に輝かせようと
務めなくてはいけません。
そういう動きは必ず見る人は見ていて評価してくれるものです。」

読了後、
昔の武士(もののふ)達は、
なぜ茶事を重んじたのか何となく分かるような気もしました。
生きるか死ぬか、一国一城、自分の民の未来を全てその肩に背負い、
戦わなくてはいけない戦乱の世。
その中で、精神を研ぎすませ、心を穏やかにし、
静なる嗜みを持つ時間が、武士にとっての茶事であったのかもしれない、
と思いを馳せました。

で、私も表に出る器ではないから、我が家の水屋係をがんばろう〜と思い立ち
まずは、息子達に「一期一会」の言葉の説明から試みた訳ですが、
彼らはしばらく聞いた後、顔を見合わせて、

息子達:「え?!  イチゴいちえん?一円で買えるの〜?安いねえ!」

母 :「苺、一円で変える訳、ないじゃん!そんな苺、怪しすぎでしょ!」

という会話で話が終わることと、相成りました。

…きっと、私の説明力と説得力が無さすぎなのだと、思います。かなしい…。

そんな、カッコのつかない私ではありますが、
苺一円ではなくて、
一期一会の心を大切に生きて参りたいと思いますので、
よろしくおねがいいたします。

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自己紹介

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Yokohama, Japan
まいにちの普通の暮らしの中に アートがいっぱいあるとおもう。 子どもの描く絵だったり、 空や樹々、花がきれいだったり。 ありがとうの言葉と心を大切に、 日常を大切にして楽しんでゆきたいな。 まいにちの暮らしの中でみんなが笑顔になるといいな。 I think our daliy life is full of Art. Hope everyone will be smiling and happy everyday! My favorite words are " Thank you ".