日々の暮らしの中にあるアートを見つけてゆきます

2011年6月13日月曜日

横浜狂言堂 「昆布売」こぶうり

アートナビさんからチケットを頂き、初めて狂言を観てきました。

「第2日曜日は狂言の日!」をテーマに掲げ、
横浜能楽堂の普及公演として行われているもので、
狂言目2曲を2,000円で楽しむことが出来るんです。

今回の演目は、
「昆布売」と「舟渡聟」
こぶうり  ふなわたしむこ 
でした。

和泉流の狂言で、演目の前に、
狂言師の石田幸雄さんから、狂言についての簡単な説明がありました。

この前説のお蔭で、初心者でもとっても楽しめました。

もう、「昆布売」は、お腹を抱えて大声で笑ってしまい、
途中、主人から、たしなめられた程。
後で「寄席じゃないんだから…」と言われました。
だって、あまりに面白くて!

武士と商人(昆布売)の太刀をめぐる掛け合い。
武士が、嫌がる商人に自分の太刀を無理矢理持たせたことから、立場が逆転します。
それまでは、さんざん、刀の持ち方がなっていないと指導していた武士だけれど、
商人がとうとう、腹を立て、鞘から太刀を抜いたから、さあ、大変。

武士に向って、昆布を売れ、ちゃんと口上を述べて売れ、と迫ります。
武士は「昆布こぶ召せ、昆布こぶ召せ、お昆布こぶ召せ」と歌わされ、
やれ次はこのように謡い踊りながら、やれ次は浄瑠璃風で
何度も節と踊りを替え、昆布売りをさせられる姿は滑稽そのもの。

昆布売りが太刀を突きつける度に、
「あ〜〜ぶない」と、まるでチャーリー浜さんの「いずこへ〜〜」のトーン
言ってよろける仕草から、昆布売りの踊りをさせられる の繰り返しが
もう、抱腹絶倒なのです。

士農工商といって、威張りくさっていたって、太刀がなければ…というところや
昆布売りには、昆布売りのプライドと人々に買って頂く為の口上や作法があるのであり
それが、まんまと逆転した様子が、まさに滑稽でありました。

ああ、日本の伝統芸能がこんなに面白いものだとは知りませんでした。
映画やミュージカルも好きだけれど、狂言もなかなかお勧めです!

今度は子ども達を連れて、行こうと思います。
素敵なきっかけを下さった、アートナビさん
どうもありがとうございました! 

アートナビは 、公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団が運営される
ホームページで、横浜の様々なアートを一挙に検索出来る
とても便利なサイトです。
音楽、展覧会、演劇、ダンスなどジャンルごとに検索したり、
日付や、キーワードでも検索が可能です。
横浜には、横浜美術館、能楽堂、にぎわい座、映画祭などのイベントの他、
素敵な歴史歴建造物もたくさんありますから、
本当にアートに満ちあふれた街だと思っています。
皆さんも、ぜひ、アートナビで興味のある催しを調べてから、
横浜でアートやお散歩を楽しみませんか?  
   

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自己紹介

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Yokohama, Japan
まいにちの普通の暮らしの中に アートがいっぱいあるとおもう。 子どもの描く絵だったり、 空や樹々、花がきれいだったり。 ありがとうの言葉と心を大切に、 日常を大切にして楽しんでゆきたいな。 まいにちの暮らしの中でみんなが笑顔になるといいな。 I think our daliy life is full of Art. Hope everyone will be smiling and happy everyday! My favorite words are " Thank you ".